赤ちゃんの食物アレルギーの原因は?除去しないでも治る?
NHK Eテレの「すくすく子育て」っていう番組を知ってますか?
アンガールズの山根さんと優木まおみさんが司会をやっている番組です。
この番組で食物アレルギーに関していくつか初耳なこと、びっくりすることがやっていましたのでちょっと紹介させていただきますね。
こんな感じです。
- 食物アレルギーに関しては遺伝しないということ。
- ぜんそくでもアトピー性皮膚炎でも完全な遺伝ではないということ。
- 離乳食を遅らせることは逆効果。意外なアレルギーの原因とは。
- 食物アレルギーとかぶれは全然違うもの
- 親が妊娠中に食物制限することはアレルギーの予防にはならない。授乳中もそうらしい。
- 食物アレルギーは治るのか?
- ステロイド薬について
- 最後に
1.食物アレルギーに関しては遺伝しないということ。
うちの娘は卵とミルクと他にも少しアレルギーがあるので、なんか気持ち的に少し安心しました^ ^
なんとなく親が食べ物に対して何かアレルギー的な弱いものを持ってて、ひょっとしたらそれが子供に移っちゃったかもって少し責任を感じていたので。
もし遺伝でないなら環境?育て方?にもよるのでしょうか。
そうであればいくらでも改善できそうなので、希望が見えてきました。
2.ぜんそくでもアトピー性皮膚炎でも完全な遺伝ではないということ。
これは、ちょっとなりやすい傾向はあるらしいですが、それが必ず遺伝するというわけではないらしいです。
実は主人が少しアトピーをもっていて、小さいときは苦労したらしいのです。
なので、娘のアトピーは少し覚悟していました。ひょっとしたら娘も。。。って
でも必ず遺伝するわけではないのなら、まだ何かやりようはあるって事ですよね。
遺伝でない別の要因があるのならそれを除去してあげればいいってことです。
そして、アトピーに関しては肌のケアはすごい大事だということ。
なんとなくわかってはいるつもりですが、
ちゃんとケアしてたらアトピーにならないってこと?
すべてがそうではないかも知れませんが、間違った肌ケアがアトピーを引き起こすことも要因の一つらしいのです。
冬場の乾燥には気をつけていましたが、そこまで気を配って肌ケアが出来ていたかはちょっと微妙です。
3.離乳食を遅らせることは逆効果
口から食べるより先に皮膚から入ってしまうと食物アレルギーになりやすいらしいのです。
ちょっと意味がわからないですよね。
どういうことかと言うと、
まず、肌ケアが必要になる肌荒れは、食べ物が原因の一つということです。
単純に食べ物による「かぶれ」なんかで肌が荒れて、引っかいてひどくなってしまうのは考えられますよね。
食物アレルギーに関しては昔よりもわかってきていて、まず湿疹の赤ちゃんがなりやすいということ。
そんなこといっても湿疹なんて、ほとんどの赤ちゃんにあるんじゃないでしょうかね。
とするとほとんどの赤ちゃんに該当するのが、こんなことになります。
①湿疹があると、そこに付着した食べ物が体内に取り込まれる。
②その時にそれを敵だとみなす体の防御反応が働く。
③健康な肌なら問題ないけれども、肌が荒れていると食物などのアレルゲン(異物)が肌から体内に入る。
④そのときに体が異物を敵だとみなす。
⑤異物だと認識すると、体は抗体を作り出す。
⑥そのため、その後その食物に対しアレルギー反応を起こす。
⑦口からその食物を食べる。
⑧アレルギー反応がでてしまう。
こんな感じらしいです。
つまり、
「口から食べるより先に皮膚から入ってしまうと食物アレルギーになりやすい。」
ということは、
乳児湿疹こそ肌ケアが大事。
早めの肌ケア。
肌ケアが食物アレルギーの予防につながる。
これはびっくりです。考えてもみなかったです。
4.食物アレルギーとかぶれは全然違うもの
わかってはいても改めてその違いを説明してと言われるとはっきりと答えづらくはないですか。
■食物アレルギー
食べると全身に反応。発疹、吐き気など。
■かぶれ
さわった皮膚の表面にだけ反応が出る。
簡単に言うとこんな感じでしょうか。
ここで重要なのは「それぞれ対策も違う」ということです。
例えば、 かぶれの場合は食べる前にワセリンのようなもので保護しておけば出なくなります。
症状がでるメカニズムは違うのですが、判断しにくいので、はっきりしない場合は医師に相談が必要です。
そして、自己判断で気をつけなければいけないのが、
ただの「かぶれ」なのに食べるのを止めてしまうと本当の食物アレルギーになっちゃうこともあるらしいということです。
自己判断は絶対にダメですね。
反応がでるとつい止めたくなります。勝手な除去はかえってリスクを高める場合があることには注意が必要ですね。
では、食物アレルギーにならないために親ができることは何かないのでしょうか。
5.親が妊娠中に食物制限することはアレルギーの予防にはならない。授乳中もそうらしい。
これはあくまで予防になるか、ならないかであって、一度その食べ物でアレルギー反応がでてしまっていると、食物制限しなくてはいけないのかも知れません。
すでに食物アレルギーと診断されている赤ちゃんは主治医と相談が絶対です。独断で食べさせるのは危険なので絶対にやましょう。
実際、うちの場合はお医者さんで卵アレルギーと診断された後、ママも授乳中は卵を控えるようにと言われました。食物制限ですね。当たり前のように言われました。
確かに卵を食べた後に授乳するとアレルギー反応がでてしまっていたので、この時は卵を食べる気にもなれませんでした。
6.食物アレルギーは直るのか?
最終的に気になることですが、 結局、食物アレルギーは治るのでしょうか?
これは、肌ケアをして少しずつ食べれば治る可能性はある。
そして、その少しずつは赤ちゃんによって違うとのことです。
これに関しては「食物経口負荷試験」というものがあります。
アレルギーの原因と疑われる食物を少しずつ増やしながら食べさせて症状の出現を観察する。
安全な量を食べていくと少しずつ食べられる量が増える。
必ず医師の指導の下で安全な量を食べさせるというもの。
うちの娘のミルクアレルギーの対処方はまさに「食物経口負荷試験」です。
前にその状況を少し書きました。↓
7.ステロイド薬について
肌荒れの対処として私もそうですが、ステロイドを使うのに抵抗がありませんか?
赤ちゃんの皮膚は大人と違い、再生する力がすごく、正しく使えば問題ないようです。
恐れずに医師に処方されたものを毎日適量ぬることが大事。
中途半端が一番よくないのです。
塗り方としては、
表面がよくなったら1日おき、2日おき、3日おきと、徐々に日にちをあけていき、それでも炎症がでなくなったところで保湿剤に切り替える。
薬を止めるタイミングは医師と相談しながら進めることが大事です。
表面がよくなっているように見えても内部はまだ治っていないことが多いらしく、治っていると勘違いしてここで止めるとぶり返してしまうんだそう。
私も最初はなるべくステロイドは使いたくないので、少しよくなったように見えたら保湿剤に切り替えていました。
これがダメなんですね。
8.最後に
まとめるとしたらこういったことでしょうか。
・肌と食物アレルギーは密接に関係がある。
・食物アレルギーは丁寧に治療すれば治る。
・食物アレルギーの予防は可能。肌ケアは徹底的に。
・ステロイドは怖がらず、医師の指導の下、適切に、しっかり使う。
生まれてすぐからの肌ケアは皮膚のためだけではなく食物アレルギーの予防、アレルギーマーチ(そのあとにやってくる、ぜんそく、花粉症のこと)を防ぐそうです。
食物アレルギーの予防、治療は「除去」から「食べる」に180度変わったと番組では伝えています。
詳しくはこちらを見て下さい。
「食物アレルギーは除去しない???」
NHK Eテレ すくすく子育て|いままでの放送 -「食物アレルギーの新常識」